仏具とデジタルサイネージのコラボレーション

肉体を失った家族を心の中に刻み込むと同時に、デジタルサイネージを取り入れた仏具を導入して偲ぶ日常も悲しみを和らげます。デジタルサイネージは商用目的で設置されるのが大半なので、風変わりであることに変わりはありません。普及が進んでいるわけではありませんが、現代を生きる檀家にとって必要な機能がデジタルサイネージに凝縮されています。骨壷を保管している場所と連絡を取り合うことは、職業の多様化がめざましい今日では難しいです。

デジタルサイネージの画面上に伝達情報が表示される仏具なら、多忙な菩提寺でも連絡事項を逃さずキャッチします。通信機能を活用できるので、親族とのコミュニケーションツールとしての側面もあります。設置家庭で何日も起動していなければ、利用者に健康不安など芳しくない事態が発生したとみなされます。登録済みの親族に事実が伝達されることによって、元気であるか否かを確かめる経路が形成されるというわけです。

その場に利用者以外の誰一人として存在していなくても完結する機能ですから、デジタルサイネージの得意分野が活かされていると言えます。他方で仏具で根本的に欠かせない要素は、話すことが叶わなくなった家族の遺影です。決定した一枚を遺影として採用する慣習は地域の垣根を越えてありますが、ときには気分しだいで変更する気持ちが強くなる檀家もいます。要望を具現化させられるのは、データの差し替えが自在に行える仏具です。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*